お役立ち情報|AI図面文書活用システム TomorakuDMS

設計DXの投資対効果の測り方

設計DXの投資対効果の測り方

2025年05月22日 15:10

この記事は、2025年5月17日(土)にトモラク株式会社(登壇者 事業開発 河江一輝)がMEX金沢2025(第61回機械工業見本市金沢)で講演した内容を書き起こしたものです。セミナーの一部の内容を要約・編集・肉付けしておりますので、予めご了承ください。


※この記事は約4分で読むことができます

これまで、2つの記事で身近なところから始められるDXについて触れてきました。


AIを活用した設計や生技・保全の業務効率改善事例

小さく産んで大きく育てる設計DX

最後に、経営層の皆様が気にされるのはやはり投資対効果だと思います。

そこで、トモラク株式会社が提供する「AI図面文書活用システム|TomorakuDMS」を例にお話をしたいと思います。




AI図面文書活用システム|TomorakuDMS とは


まず、こうしたシステムの投資対効果については、定量と定性の両面から捉えることがポイントと考えています。

設計DXの定量効果

これは何人がどれだけの業務効率化をできるか、論理的に算出できる世界です。

例えば、10人が週あたり1時間ずつ業務を効率化できるとします。

1週間で10時間、1ヶ月(4週間)で40時間の効率化が可能です。

それを年間に置き換えると、480時間の効率化が可能となります。

社員1名あたり4,500円/時とすると、年216万円の効果となります。


社員の人件費については、額面の給与だけではなく、会社が負担している社会保険や諸経費も含めて算出する必要があります。

もっといえば、その社員が本来会社のもたらす利益も効率の悪い業務で失っていると考えることもできます。


例えば、一品一様の製品の機械設計であればお客様に1時間あたり5,000円前後請求できるのではないでしょうか?

この金額はその社員の人件費よりも高いのかもしれませんが、設計DXにより時間を捻出できればその社員が1時間あたり5,000円稼いでくることができるはずです。このように、社員がもたらす付加価値も含めて効果を算出するとより実態を表していると考えられます。

設計DXの定性効果

そして忘れられがちなのが定性的な効果だと思います。AI図面文書活用システムであるTomorakuDMSの場合、少なくとも以下の3つの定性効果が考えられます。


① 新入社員の早期戦力化

誰でも図面や関連資料を検索できるようになるということは、ベテラン担当者しかわからない属人的な管理からの脱却が進むということになります。ベテランの定年退職に備えた対策にも最適です。

昨今、機械設計や電気設計などのエンジニアは求人倍率が非常に高くなっています。トモラクの調べでも全職種の3番目に採用が難しいということがわかっています。特に地方に行くほど、中小企業に行くほど人材不足は顕著です。ようやく採用できたエンジニアが早期戦力化できるということはお金で効果を表しにくいのですが、とても大切なものだと思います。


② 情報の漏洩防止に

多くの企業様は、図面や関連資料などの重要資産をフォルダに保管しています。例えば、技術部門しかアクセスできないファイルサーバーを設置するなど漏洩リスクに備えていると思います。しかしながら、そのアクセス権限は大雑把にしか設定できないのではないでしょうか。

トモラクが提供するようなシステムであれば、誰が(どの部署が)どのフォルダやファイルにアクセスして良いのか細かく設定することが可能です。また、アクセスできたとしてもダウンロードの可否、印刷の可否、更新の可否、削除の可否などを制御できます。

さらに、誰が、いつ、どのファイルにアクセスし、どんな操作をしたのか履歴をいつでも見ることもできます。


③ 災害対策に

既存のファイルサーバーについても、おそらくバックアップを取られていると思います。

ただ、その頻度が1ヶ月に1度であったり、バックアップサーバーが同じオフィスの同じ部屋においてあったり、災害対策として十分ではないケースも見られます。トモラクが提供するようなシステムであれば、日次でバックアップを取ることが可能ですし、そのバックアップサーバーも何百キロも離れた場所に保管されます。その結果、大規模な災害があったとしても業務への支障を最小限に抑えることができます。

こちらもお金で効果を表しにくい部分ですが、大事な観点だと考えられます。

最後に

設計DXは多くの企業様にとってまだ始まったばかりです。初めて取り組むことに対して、すぐに効果を求めるのは難しい面もあります。やってみて、失敗して、そこから学んで上手になっていくのはスポーツと通ずる部分もあります。

経営者の皆様におかれましては、ぜひ中長期の視点で自社のDX力を鍛えている過程にあると思って温かく見守っていただけると社員様も失敗を恐れず挑戦をできるのではないのでしょうか。



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